七月の前半に賞味一週間で書き上げた、いわゆる「ゲイビ論」の入力に、八月の山の日の連休、つまり、ささやか過ぎる夏休みのすべてを捧げると、その入力もきょうまでに、残り十枚となりました。

都度、「斯道の天才」には、陣中・残暑お見舞いにて進捗を伝え、その間にも得たヒントのお礼などしながら、これも、「斯道の才人」、菫太郎センセイに、
「『アドニスボーイ』(『アドン』の前身)に8ミリフィルムの広告が掲載されていたと聞いた件、私たちが、拙誌で2000年代なかばに調査して、目録および解題を作成した、雑誌『アドニス』との接点を、広告主の「アテネ上野店」(アテネ商会)との関係(これから調査)のうちに、見出した!」
と報告すると、
「ああ、それね」
と、存知であったが、
「きみが持ってる二冊の冊子(無記名のそれとクルージングガイド)ね。そいつの出所、どうやら「アテネ商会」らしいぜ」
との情報を得てからというもの、いま、絶賛、マイブームが来ている! 模様。
その折り、伊藤文学さんの『薔薇族』と袂を分かった、南定四郎さんの『アドン』の話になり、
「そうか! 裏表紙のアネモネは、遠山の金さんの、やいやい、この見事に咲いたアドニス、忘れたとは言わせねえぜ!」
とテレビ電話で伝えると、吹き出すセンセイのお顔が、スマホ画面に丸写しになり、なんとも、可愛らしかったです。

閑話休題。
「ところで、ヤフオクに出てる少〇愛モノ、エラいことになってるぜ」
とセンセイ。
早速、飛んでみると、
「少年美の世界」
とのタイトルが目にはいり、落札価格は、言わずもがな。
それより、なにより、画像の奥付に、
「ストー厶出版」
とあるのが、わたし的にはマストでした。
「ゲイビ御三家」中、「ストームプランニング」が、写真集のメーカーとして立ち上げた出版社ですが、この会社の創立が1979年だから、二年後に刊行された、その布クロス張りの写真集は、どこか愛蔵版めいた立派な面持ちのそれで、しかし、ウィキペディアなどの既刊リストに記載はなく、情報が待たれるところです。

話は、冒頭の「ささやか過ぎる夏休み」に戻ります。
実は、入力への性急を求められるなか、初日は、「アテネ上野店」に行こうと、バケットハットをかぶったご隠居ルックで、その移動中、地図を確認するも、閉店しており、それが、四半世紀も前のことだと知ったとき、興味惹かれるままに向かった足は、あるいは、パラレルワールドの入口に立っていたかもしれません。
そんな、夢想が、これまた上野にある、これもポルノショップ「黒猫館」へと方向転換し、十年ひと昔前のおのれが記憶のなかを、堂々巡りするのでした。
こちらも、十年前に閉店しており、そうした、記憶の掛け違いが、垣間見せた「パラレルワールド」の実情を、「僕たちのゲイビ論」のつぎの本(予定)で、伝えたいと、もっか、画策中。

※画像↑ は、ChatGTPくん作。笑