2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

台湾ノート 4

十三歳のユン少年にとって、同年のジェイがとった、 「彼の唇がぼくの唇にちょこんと触れた。 ほんの一瞬だった。」 その同性愛的行為は、これも、同年のアガンを従え、 「このホモ野郎!」 と、ジェイに殴りかかっていくに足る、重罪であったのでしょう。 …

台湾ノート 3

「台湾ノート」を読んでくださった、台湾博士から、「戦後の台湾を駆け足で学ぼうとしている様子が伺えます。」との、ご意見をいただきました。 このノート(考察)も、「台湾語」のルーツから始まり、その間、一九四五年までの50年におよぶ日本の植民地時代と…

台湾ノート 2

「荒涼として孤独な島で生き延びてきた人々を通じて、そして二十年の間に刑場の露と消えた人々の生死を通じて、彼は暴力と流言飛語が覆い隠そうとしてきた歴史に出会ったのだ。」 荒涼として生き延びてきた人々とは、一九四五年までの五十年間におよぶ日本の…

台湾ノート 1

「......客家(ハッカ)語で会話をすれば、人の分からない言葉でしゃべるな! と文句をつける。それで北京語で福佬(ホーロー)人の友人に話しかけたら、なんで北京語なんかつかうのだ。台湾語をつかえ、台湾語でしゃべれとどなられた。」 戴國煇のエピソードのな…