会合

神田古本まつり」、通称、「青展」最終日の夕刻。

同僚と待ち合わせた駅へと向かう道すがら、露店に灯るランタンの情緒を楽しみました。

初日から三日以後は、18時で店じまいと聞き、そうした「情緒」も含めて、このたびの「青展」最終日を見送りたかった、というわけです。

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八丁堀・KIKUOさんでのディナは、17時30分からで、待ち合わせた改札口に、時間どおりに到着した同僚とは、春先の高尾山でのハイキング以来。

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思えば、20・21・22年のコロナ禍中、隔月で飲み歩いていたのは、今は昔、とばかりに、パリッとキメた同僚と半年以上振りの久闊を叙したあとは、興に任せてのおしゃべりとなり、そうした、会いの久しさをも、並んで座った電車シートで、触れ合わざるを得ない互いの肩に感じつつ、その日のさよならとなりました。

翌日正午に、先方の最寄り駅の改札口で、

「はい、ケータリング」

と同じ沿線に住むKくんに、地元駅に向かう途上でデリバリした、それらをいれた手提げバッグを預けると、ほどなく到着した新居への来訪は、つまり、Kくんの引越祝いと、ご協力いただいた、拙「作品集成 II 夢芝居」の上梓祝いを兼ねた、W祝いというわけです。f:id:sumiretaro:20231105153211j:image

あたかも、文化の日の連休であり、先の「青展」このかた、連日の晴天・高温続きで、そうした、秋日和を満喫しているさなか、これも、会期中の「甲秀樹 作家25周年 記念展」へ、Kくんと赴きます。

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その前に立ち寄ったKくんの新居に、シャンパンを預け、冷やしたそれを、帰っていただこう、との算段。

そんなわけで、これまた、拙「作品集成 II 夢芝居」にご協力いただいた甲秀樹さんと、事務局のUさん、それぞれに、著名本を謹呈すると、地下鉄二本で、ふたたび、Kくんの新居へ。

移動の間にも、

「あとで、酒の肴に話すね」

と貯めに貯めた「話」を肴に、私の趣味にも適った、モダンなソファセットでの祝宴は、二本のボトルが空になったのをシオにお開きとなりましたが、その間にもKくんから見せていただいた、美麗な蔵書の数々に、あるいは、そうした、厳選したものに囲まれて暮らす、この友人のアーバンな居住まいこそが、私の晩年のあるべき姿のロールモデルであると、まだまだ、書かねばならない、ゆえに、終わらない蔵書の整理に、ただただ、羨ましく思われるのでした。

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おしまい。